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税務・会計

インボイス制度：旅費について

2023年09月12日

10月1日からいよいよインボイス制度が開始されます。
今回は、旅費について取り上げたいと思います。
 
１．従業員に対し実費精算又は定額支給をした場合
「会社が従業員に対して支給する出張旅費、宿泊費、日当等のうち、その旅行に通常必要であると認められるもの（所得税が非課税となる旅費）は、一定事項を記載した帳簿のみの保存で仕入税額控除を適用できる。」（出張旅費特例）
従業員等に旅費を支給する場合は、「実費精算」と「一定額の支給」がありますが、従業員等が一時的に旅費の立替えを行い、後日、実費精算をするケースも帳簿のみの保存で仕入税額控除ができます。
なお、航空券代、インボイス発行事業者ではないタクシー代も同様の取扱いとなります。
 
２．会社が直接切符等を購入した場合や法人クレジットカードで支払った場合
上記の「出張旅費特例」の対象外となるため、購入金額（1回の取引金額）が税込3万円以上か否かにより仕入税額控除の要件が異なります。
税込3万円未満の場合は、「公共交通機関特例」の適用があるため、一定の事項を記載した帳簿のみの保存で仕入税額控除ができます。
なお、航空券代、タクシー代、宿泊費については、「公共交通機関特例」の対象外であるため、3万円未満か否かに関わらず、仕入税額控除を適用するためには、インボイス及び帳簿の保存が必要となります。